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ステマとは何だったのか…

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ステマが横行したことがクローズアップされたのが2015年。


あの某・PR会社が、いわゆる「ステルスマーケティング」をしていたことがクローズアップされ、Yahoo!も対策に乗り出してからもうすぐ1年です。

 

ステマについて調べれば多くの情報が出てきますが、特に身近にあったステマといえば、「2ちゃんねるまとめサイト」を利用したステマでしょう。

 

改めて、ステマがなぜ「悪」となったのか、振り返ってみます。

 


みのもんたが司会をしていた番組効果

何もステマはネットだけではありませんね。

あの、みのもんたさんが司会をしていたお昼の番組で、「大根がいいんです」となれば、主婦が飛ぶ鳥を落とす勢いで、大根を買い漁る。


「トマトのリコピンがいいんです」となれば、トマトが店頭から次々になくなる。

 

こういった時代もあったわけです。

 

今であれば、「ステマだ」とSNSや巨大掲示板で叩かれる時代。TVを面白くなくしたのは、「Japanese TV Show」が終焉を迎えたからなわけです。

 

ちなみにその番組は「ステマ」だったんでしょうか?

 


■インターネットの台頭による広告の方法

ただ、2000年以降はインターネットの台頭により、ネット上でもマーケティングが可能になりました。

 

検索エンジンの当時のYahoo!も、バナー収益からスタートしたことは、当時インターネットを触り始めた方はあまり意識していなかったでしょう。

 

「広告」という意識がコンシューマーになかったからです。

 

当時はインターネットの掲示板で書き込みをする人も、いわゆる「オタク」と呼ばれていた時代。


今となっては、スマホのアプリで誰もが「2ちゃんねるまとめ」などを見れる時代になったからこそ、「草」だとか、「www」だとか、「ワロタ」という言葉が一般的に使われるようにもなったのですが、当時といえば「藁」や「漏れ」など、一般的には“意味が分からない”という時代もあったのです。

 

インターネットが身近になり、誰でも情報受信・発信できる時代に大きく動いたのが、Androidが日本でも一般的になった2012年以降でしょう。

 

広告主と広告代理店は、これから「ステマ」というマーケティングを加速させました。

 


ステマが流行ったのは費用対効果が大きいから

ステマに対して「騙された!」というユーザーの怒りが爆発し、インターネット広告ガイドラインが改訂されたのが2015年。


この頃から、PR会社によるステルスマーケティングの販売は息を潜めました。

 

要は、広告であれば「PR」や「広告」といった“広告表示”をしなければいけなくなったわけです。


ちなみに、「Sponsored」は、紛らわしいという意見もあり、有名キュレーションメディアなどでは「広告」と明記することが多いです。

 

さて、ステマですが、2ちゃんねるに精通されておられる方なら多くはご存知ですが、
たとえば「なんJ」という2ちゃんねるの板において、多くのIDを使い分けて「A」という商品について書き込み数を増やします。

 

書き込みが増えると多くの人の目にとまるようになり、「A」という商品がいかに素晴らしいかを、ユーザーの記憶に焼き付けることができていました。

 

ちなみに2ちゃんねるを利用してステマをしていたのは、大手企業も多いです。


広告費は「まとめサイト」のPV数などでも変わってきますが、おおよそ100,000円が目安でしょう。


2013年以降は、キュレーションメディアやブログメディアが盛んになり、多くの方がご存知のように、ブログメディアなどでも「ステマ」が横行していました。

 

1000字程度の記事で、販売料金はミニマム50,000円~100,000円。
影響力のあるブログメディアであれば、500,000円といった値段もあったわけです。

 

いわゆる「記事広告」はPRマークがついているので、この「ステマ」には当てはまりません。

 

ステマ記事」は、PRマークがついていないこと、値段が記事広告より安価なこと、広告とあまり意識されていないことがウケ、多くの広告主が「費用対効果」の高さから
利用するまでになりました。


今ではユーザーの目も肥えてきていますし、ステマに関しては「悪」だと認識する人が多いでしょう。

 

ただ、2015年以前までは、生活のあらゆるところにステマが眠っていたわけです。

 

今となっては信じられませんね。