日本人が残業し過ぎな件について考えてみた
これを書いているのは、小さな中小企業の経営者です。
しかも従業員は2名。決して大きい会社とはいえませんが、就業規則などもきちんと盛り込んでいます。
その一つに、「残業禁止」についても触れています。
事業の一つに輸出業があるのですが、取引先の欧州の方はほとんど残業をしません。
また、8月は「It's summer holidays for us this month, so don't work hard, you too(夏休みだから、おめーも休めよ)」と来たわけですが、もちろん日本の会社で「8月の1ヶ月は夏季休業」という企業はまれでしょう。
ただ、日頃の残業は減らすことができます。「残業代の節約」という面もありますが、中小企業ながら、実はみなし残業代を月間で20時間分は貸与しています。
でも、「18時には帰れ」と徹底しています。要は、私もやりたいことをやりたいだけなのですが。
繰り返しますが、日本人は残業のしすぎです。
そして、多くは無駄な残業であると感じざるをえません。
■煙草休憩という無駄な時間
私はタバコを吸っていた時期があります。ですので、ちょっとした仕事の区切りにはタバコを吸っていました。思えば、あの会社員時代の喫煙時間ほど生産性のないものはありませんでした。
煙草休憩については、否定的な意見もみつけました。
喫煙にかかる時間はおおよそ3分から5分で、移動時間は往復で2分と仮定すると、1回の喫煙で5分は業務から離れるという計算ですよね。
平日の昼間、業務時間に10本喫煙する方なら、50分以上の時間を「喫煙時間」として割いているわけです。
月給の基本給が300,000円で、月に20日、1日8時間勤務する方であれば、時給に換算すると1875円なので、50分のロスで約1,550円分を「タダ働き」にしていると言っても過言ではないわけです。
出典:
こうして数字に表されると「なるほど」と思うわけですが、健康被害以外にも、仕事の生産性を低下させるという意味で私はタバコをやめました。
タバコ休憩は撤廃してもいいかもしれませんよ。
■残業の問題点には2つの視野がある
経営者なりに、中小企業向けのブログをよく読むことが多いのですが、いつも読んでいるブログに「残業の問題点」が2つあると書かれていました。
1.社員の意識・能力の問題
・生活残業
生活のために、しなくてもよいのになんらかの理由を付けて行われる残業・付き合い残業
残業する他の社員がいると、自分だけ先に帰るのを控えることで生じる残業・だらだら残業
仕事の進め方が悪くて、業務がなかなか完了しないために生じる残業・能力不足残業
能力が足りずにいつまでも終わらずに生じる残業・自己満足残業
求められているレベル以上の仕事を、必要以上に時間をかけて丁寧に行うことで生じる残業・勘違い残業
残業することが大切・価値と思い込んで行われる残業
2.会社・上司のマネジメントの問題
・残業を前提とした業務体制
人件費を削り過ぎて、残業を前提にしないと業務が回らないために生じる残業・特定の個人に仕事が集中
能力のある社員に仕事が集中して生じる残業・顧客の都合を優先
顧客本位の名のもと、無理な残業を行わせることで生じる残業
出典:
「自分ならもっとCSSいじっていいサイトにできるのに」とごちりながらですが、たまたま読んだ記事が面白くてブックマークしています。
道がそれましたが、要は残業って本当に“無駄”なんです。
そもそも日本の企業の多くが、「残業代」を支払うことが当たり前ということが、残業が減らない一つの元凶でもあるんですね。
上記でいうと、「生活残業」といって、給与を増やすためにダラダラと日中に仕事をして、給与を多めにもらうわけです。
あなたの会社のビルの喫煙所にも、18時以降に談笑しながら喫煙している方々を見かけることありませんか?
残業するなら、さっさと帰宅して、自分の好きなことをした方がいいと思うのです。
別に「何をしろ」というわけでもありません。ゴロゴロしてもいいんです。
要は、無駄な残業で“じんせいのじかん”をすり減らしていることが、非常にもったいないと思うのです。
特に残業のことで同感した記事が以下。
仕事が好きでも、ワーカー・ホリックでも、どちらにせよ「定時で帰る」ということを楽しみにしてみてはいかがですか?
もっと違う視点で人生を考えたほうが、より広い視野を持てますよ。
より広い視野を持てるということは、アイデアが浮かぶ余裕を持つことができるともいえます。
「毎日がノー残業デー」をぜひ試してみてください。
周りの空気? そんなの関係ないでしょ。
【画像出典】